ついこの間までウインター・スポーツを楽しんでいたのに、あっという間に暖かくなってしまった。というか、暑い。フィギュア・スケートは競技会ではしばらくの間、見ることができない。
『<自己ワースト6位の真相> 浅田真央 「葛藤のトリプルアクセル」』(http://number.bunshun.jp/articles/-/220257)という記事があった。ネットでは記事の前半しか読むことができず、つづきが読みたければ、雑誌「Number」を買ってくださいとのことだったので、買って読みました。
10-11シーズンも、11-12シーズンも浅田真央選手にとっては、ずいぶん苦労の多いシーズンだった。
調子が上向いたかと思えば、また調子が悪くなるということがたびたびあり、なかなか安定しない。浅田選手はいま、少しずつ輝きを取りもどす途上にあるので、ちと苦しい時期なのだと思う。
浅田真央選手というのは本当に素晴らしいスケーターで、躍動感あふれるステップやスピン、至上の美ともいえるスパイラル、そして圧倒的な表現力を備えている。ジャンプが不調の時には、跳べるジャンプを確実に跳んでいれば勝つことのできるスケーターだ。
もともとはジャンプも得意なスケーターだったのだけど、ちと調子の波が大きく振れるようになってしまった。トリプル・アクセルは女子にとってはかなりハードルの高い技だし、トリプル・フリップ+トリプル・ループのコンビネーションやトリプル・ルッツなどは、かつては得意技として大きな得点源になっていたのだけど、些細な問題を必要以上に大げさに扱うルールが、浅田選手の得意技でありつづけることを許してくれなかった(ルッツはフリーには入れているけれど、なかなかeマークが外れない)。
いまは、これらの技を取りもどす道半ばなのだ。
これらの技がなくても、浅田選手は世界のトップ・クラスの選手のひとりとして、優勝争いにからむことのできるスケーターだと思う。しかし、浅田選手の内なる「天才」はそれを許さない。そして、進化するフィギュア・スケートは新しい才能を次々生み出してくる。この新しい才能と戦うための武器としても、得意技を取りもどす必要があるのだ。
「Number」の記事は次のようにむすんでいる(2人というのは浅田選手と信夫先生のことです)。
本能的に難しい技に挑戦してきた浅田にとって、挑戦を我慢することは自己を否定されるような苦しみを伴う。だが、彼女は、自らの考え方を変えるという新たな挑戦を始めていた。2人が共有する、「トリプルアクセルを跳んで勝つ」というゴールに向けて―。


by cars-and-girls
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